日本の文化
女性の足腰が昔と比べて弱くなったのには理由があります。
運動不足やダイエット信奉だけではない。
と話していたのは某バス・トイレメーカーの開発者。
話者がこの業界の人ですから理由はおわかりでしょうか?
これは、女性は野球のキャッチャーのようなトレーニングを毎日欠かさず行っていたからです。
男性の場合はせいぜい1日1~2回、でも女性の場合は7~8回。
長いトレーニングの場合は15分以上。
足が太くはなりますが、逞しく強い足腰になるのは当然ですね。
現在では、あの姿勢すら取れない若者が大勢いるのには驚きです。
足裏マッサージ、竹踏み、足湯、突起サンダル・・・・・。
足裏には健康のためのつぼが多く存在しているようです。
西洋人が靴を履いている時代でも日本人はわらじで日本列島を歩き回っていました。
わらの感触と相まってとてもよい刺激を体中に送っていたのかもしれませんね。
コペンハーゲンの大学教授が10年かけて25カ国でこんな実験を行いました。
靴を履かない教室 Shoeless Environment School
靴を履かずに授業や休み時間を教室で過ごすとどうなるかという実験です。
その結果、児童たちの落ち着きは増し、登校時間が早く、帰宅は遅くなったといいます。
学びへの姿勢が向上し、教室内の雑音が減り、より勉強をするようになったというのです。
「椅子」は人間工学的には座る姿勢を楽に保ち、身体への負担を減らす道具です。
ですが本来は外の世界と内の世界を分ける心理的な境界線として誕生いたしました。
境界線は塀や家の壁ではなく椅子だったんですね。
靴を脱がない西洋では、椅子は我が家に戻ってホッとする瞬間を作るものでした。
椅子の文化の無かった日本はわらじを脱いだ瞬間が椅子に座った時に匹敵いたします。
そんな状態で勉強すれば気持ちも和らいで落ち着き、はかどるのかも知れませんね。