三つ子の魂100まで とはいいますが・・・、
・アメリカの乳児は泣きごとを言うことをためらうようです(小学生ではなく乳児 です)。
これはこの国の文化が消極的な行いをよいことと認めないから。
・ポーランドの乳児は悲しいときの表情が豊かだそうです。
これはショパンを生んだこの国の気質が感情や感覚を大切にする文化があるから。
・チリの乳児はエネルギッシュ、そしてトラブルと奮闘するそうです。
これはかの暑い国、南米の母親達の活気ある振る舞いに接しているからだそう。
・韓国の乳児は長い間動かず集中することができるようです。
これはアジアのある地域では自制心に価値を置くことからくるようです。
これらは世界23カ国で5年間 生後わずか6ヶ月から12ヶ月の乳児の調査結果です。
一部はヨーロピアンジャーナルで発達心理学の見地から発表されています。
それぞれの情景も浮かび、「ウン、ウン なんとなくわかる」とうなずけますね。
しかし「環境や文化よりも血筋では?」とも思っていると、こんな研究も行われていました。
ニュージランドの大学をベースに1000人を超える世界中の3歳児が調査されました。
「おはなしと運動」を中心に、忍耐力、落ち着き、性急さなどのポイントをつけていきます。
大人になった35年後に再調査するという大がかりな調査の結果・・・・。
ポイントの低かった幼児たちは成長した後、問題を抱えていた割合がとても高かったそうです。
有罪になった人、処方箋の常用者、病気の傾向がある人、異常な飲酒喫煙者・・・。
この大人たちは幼児期に適切な脳への刺激を与えられなかったと解説しています。
誰からもそのためのサポートが得られず脳の発達が遅れ、問題に対処する能力が育たなかった。
逆を言えば、このような調査を全幼児に行いサポートしていけば、その後の人生もずいぶん良くなっていくだろうと研究者は言葉を締めています。
環境や文化そして脳への刺激、睡眠、運動、栄養、考え過ぎると子育てが怖くなってきますね。
でも 最も大切なのは自分が愛されていることを心の底から感じさせてあげることでしょうか。
残念だったのはこの調査で日本の乳児の調査がなかったことでしょうか。
ただ、2割もの0歳児がスマホやタブレットを触ったことがあると最近発表されていました。