やはりすごいスリーショット
黒沢映画の「乱」のDVDを借りて鑑た。
黒沢映画は画像のどの瞬間を切りとっても一枚の絵になってしまう とつくづく感服する。
あのシーンはどうだったか、なぜあの人物が必要だったかともう一度見たくなってしまう。
でもやはり 家庭のTVではだめだね。
ストーリーへの入り込み具合がまったく違う。
映画館でなくては・・・・。
黒沢明を師と仰いで敬愛してやまなかったジョージルーカスとスティーブンスピルバーグ。
1990年、黒沢明80歳、アカデミー賞の授賞式での粋な計らい。
黒澤明を壇上に招いて撮ったようだ。
海外でのクロサワに対する尊敬の念はケタが違うという。
それにしても日本人として誇らしくなるスリーショットだ。
4-5年前、六本木ヒルズの黒沢明の絵コンテ展に行った。
18歳で二科展受賞をしたほどの黒沢明のコンテはすごかった。
絵が飛んでくるようで、色がこぼれ落ちそうであった。
この絵を積み重ねたのがクロサワ映画なんだから、これはすごいもんだ。
普通はカメラを廻すときが監督の仕事のスタートなんだろう。
しかし 黒沢明が映像を撮る時はもう仕事として最後の仕上げなんじゃないか。
そんな気がする。
それにしても最近のハリウッド映画はつまらない物が多すぎる。
ドキュン、バキュンにCG 見えているストーリー。
見る人の感動まで操作しようとしている。
「あーこれならDVDで十分」ばかり。