ステーキ

この記事を書くのは少々ためらって・・・・、

私が勝手にランク付けした、日本、いや世界TOP1のステーキさん。
先日山形県、天童に仕事で行った帰りにわざわざ米沢で降りて、20分歩いて行きました。2度目です。

何年か前、食通の御仁に 「米沢に行ったら一度行くといいですよ。」と奨められ、行ったお店。
食通の社長が奨めるのだから、こういった人たちがが厳かに出てきて、

ウエイター

「焼き加減はどのようになさいますか」「ワインは・・・」なんて言うのだろうなと、どの店かなと思いながら小雪降る中をてくてく歩きました。
それらしい立派なお店を通り過ぎながらたどり着いたお店が・・・。
「えっ!・・・ここ・・・?」
街のお肉屋さんの2F。
脇の階段から入る。
「間違いじゃあないよなあ。途中に素敵なレストランなんかがぽつぽつあったけど」
でも名前もあっているしなあ。

扇1
扇2



店内では演歌が流れていた。
炭でもなく、それらしい鉄板もなく想像していたようなコックさんももちろんいなかった。
コックさんらしい人もいない。
男性もいない。
「エーッ、わざわざ新幹線を降りて歩いて来たんだぞ・・・・」
エプロンをしたパートっぽいおばさん(失礼)が注文を取りに来て
「焼き方はどうします?」
「あ、ああ、ミ、ミ、ミ、ミディアムで」
階下のお肉屋さんから肉が上がってくる。
でもだれが焼くんだろうか?
と心配していたら、おばさん(失礼)がフライパン片手にちょちょっと焼くだけ。
開いてる手を腰に当てて、ほんとにちょちょちょっと。
唖然としていたところに出てきたステーキ。
これが・・・・・、
これが・・・・、
これが、
旨い。
じつに美味しい。
見事。
こんなに甘く、旨く、やわらかいステーキは今まで食べたことがない。
ナイフの重みで切れるよう。
これが本場の米沢牛か。
「味覚の7割は視覚で決まる」をものの見事に裏切ってくれた。
当たり前だけど、ステーキは肉で決まる。
味付けや腕は関係ないね。とつくづく感じたしだい。
帰り際に1Fのお肉屋さんでお土産の肉を買い、ちょっとお話をさせてもらったら、
「モノが全然違います(他の米沢牛と比べてさえも)」
と自信をたっぷりに話していました。

そんな思いから再度の訪問。
やはり抜群だった。
でも 知っていたから以前ほどの驚きと感激はなかったかな。


待っている間に地震があった。
あの地震の2日前の余震。
それでもかなり大きく、新幹線が一時間止まりました。