AIの精神科医

今の10歳の子供たちが将来仕事に就く頃・・・。

7割の子供が今この世の中に存在していない職業に就くと言われています。

たしかに今人気のユーチューバーやプロゲーマーなどの職業は数年前にはありませんでしたね。

また90%以上の確率でAIに変わってしまうだろうと言われる職業があります。

銀行窓口係、経理事務員、保険事務員、驚くべきところではプラント技術設計者、測量士、弁理士、翻訳者、細菌学研究者、税理士など計31業種。

70%まで確率を下げると物理学者や工学技術研究者、刑務官まで(週間ダイアモンド調査)。

将棋やチェス、囲碁までAIに負けてしまいました。

それどころか藤井聡太4段の対戦解説では「AIなら次の一手はどのように打つ?」とAIの戦法がお手本になってしまっていますからもうその存在を認めざるを得ません。

でも、「まさか人間の内面的なところまではこないだろう・・」、と思っていると、

Woebot(ウォーボット)というコンピュータープログラムが頭角を現しはじめました。

欝や気落ちしている患者のためのシステムです。

コンピューターの問いかけに対して患者が一問一問応えます。

膨大なデータから患者にとって最適な質問を繰り返し、時には最適な画像を添えます。

状況にあった音楽を聴かせ患者の気持ちを和らげ、回復させていきます。

インターネットを通し毎日決められた時間にやりとりするというプログラムです。

米国スタンフォード大学では2つのグループで2週間その効果を実験しました。

不安を取り除き平常心を作ることに非常に効果があったという結果が出ました。

幼い頃から受験一辺倒で人間的魅力の欠けるお医者さんが多くなっている昨今です。

むしろAIの方がより信頼を置け、人間味(?)にあふれているかもしれませんね。

自宅にいながらできるので不登校児や自閉症にも効果が見込めそうです。

「呆けは神様の贈り物」と言います。

しかし働かなければ生きていけなくなるこれからの時代です。

そんな悠長な言葉は通用しないかもしれません。

「健康でAIにできない仕事ができる」 これが次代のキーワードでしょうか。