栄養が非行をなくす?
小学生のいじめ件数が12万2千件を越し過去最高となりました。
児童虐待件数も増え続けています。
分別があるはずの高齢者の暴力事件も増加中です。
どうしてこうも簡単に「キレて」しまうのでしょうか?
たくさんの複雑な要因がからみあい一言ではいえませんが、
栄養の点から以前ご紹介した記事で考えてみます。
教室に吸殻が散乱し、廊下をバイクが走り、荒れに荒れていた長野県上田市のある中学。
「子供たちがすぐキレるのは栄養が悪いせいだ!」
と赴任してきたばかりの校長先生が給食改善に取り組みました。
揚げ物やスパゲッティーを中止し、米飯、具だくさんの味噌汁、焼き魚、副菜という和食の献立に切り替えました。
その結果、非行がなくなり、塾通いの生徒が少ないにもかかわらず学力テストも全国平均よりはるかに高得点を取り、放課後は戸外で遊ぶようになり、町にも静けさが戻ったそうです。
米国では フダ付の不良ばかりの学校で清涼飲料水やジャンクフードを廃止したら生徒達の素行が変わり学校を立ち直らせたという話しもあります。
栄養は身体に「力」をつけるもの。
骨や皮膚、内臓などの構成、筋力、持続力、などの体格や体力に目が行きがちです。
しかし人格を形成していく思考力、集中力、忍耐力、記憶力、包容力、許容力、意志力・・・・、
これらにも「力」という字がついています。
人の行動はこれらの「力」によって成り立っています。
キレることを押さえるのもこのような内なる力です。
成長期にある子供達には体格構成と同じようにこれらの力の育成が特に必要です。
バランスのとれた栄養とは何かを真剣に考えてあげることが大切ですね。